2006年08月09日
デグサ・06年上半期業績好調、大幅増収益に
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:デグサ、デグサジャパン

 デグサ・ジャパンは9日、同社の06年上期(1−6月)業績を発表した。クラウス・エンゲル会長は8日の発表会で「年初いらいの順調な傾向が続き、すべての地域で業績を顕著に伸ばすことができた。販売量の増加と販売価格の上昇により、EBITが著しく改善した」と述べた。

■売上高16%増
 2006年上半期の売上高は、47億1,200万ユーロから54億5,600万ユーロへと大幅増加した。このうち7%は販売価格の上昇、5%は販売量の増加による。売上高増加の3%は、連結範囲の変更、残りの1%は為替レートの変動による。

■EBIT19%増
 2006年上半期のEBIT(金利・税引き前利益)は、前年同期の3億6,800万ユーロから4億3,700万ユーロに増加した。収益の増加は、販売価格の上昇、設備稼働率の改善、コスト削減による。しかし、原料費とエネルギーコストの急騰が収益に悪影響を与えている。社内の原料コスト指数は前年同期比17%増加し、エネルギーコスト指数は約23%増加した。

■グループ純利益が大幅増
 税引き後グループ純利益は、05年上半期の1億6,800万ユーロから3億7,500万ユーロへと、123%増加した。1株当たり利益は1.82ユーロと改善した(2005年上半期:0.82ユーロ)。

<2006年度の展望: 売上高とEBIT前年比増の見通し>
 デグサは、業績の好調は今後数カ月は続くと予想している。しかし、原料価格とエネルギーコストのさらなる上昇により、利益幅が削減される可能性がある。デグサは製品価格の調整とコスト削減の強化によって、この問題に対応していく方針。
 
 エンゲル会長は「それでも最終的には、2006年の年間の売上高とEBITは前年よりも改善すると予想している。ただ、上半期ほどの高い成長率を下半期も維持することは難しい」と語った。

(参考) デグサのホームページ:http://www.degussa.co.jp/

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1155099498.doc