2006年08月10日
EPSの7月の出荷、3ヵ月振りの前年割れ
1〜7月の累計は10万トン超えで0.6%増
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が10日に集計したところによると、EPS(発泡スチレンビーズ)の7月の総出荷数量は1万4,724トンとなった。前年同月の実績を3.3%下回っている。5月は同1.2%増、6月は同7.4%増であったが、7月は3ヵ月振りの前年同月割れとなった。

 7月の出荷が前年を割り込んだのは、最大消費分野の水産用が0.2%増と伸び悩んだのに加えて家電用とブロック用がともにマイナス成長に転じたため。ブロック用は0.1%減にとどまったが、家電用は10.2%減と大幅な縮小となっている。農業用は9.9%減で5ヶ月連続の、またその他成型品用は7.5%減で2ヵ月連続の前年割れとなった。

 この結果、1月から7月までの累計は10万2,817トンとなった。10万トンの大台は突破したものの、前年同期に対しては0.6%増にとどまっている。
 水産用は0.3%増でほぼ横並びだが、農業用が6.1%減と不振で全体の足を引っ張った。

 EPSの出荷の7月と1〜7月計は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。
▽水産   7,662(100.2%) 49,771(100.3%)
▽農業   909(90.1%) 7,537(93.9%)
▽他成型品 2,767(92.5%) 20,875(99.7)
▽家電 1,617(89.8%) 12,507(108.0%)
▽ブロック 1,673(99.9%) 11,387(100.4%)
▽ネダ 88(84.6%) 674(110.1%)
▽一枚焼き 8(84.6%) 66(68.0%)
合計 14,724(96.7%) 102,817(100.6%)