2006年08月21日
住友化学とファイザー、アムロジン訴訟で和解成立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 大日本住友製薬と住友化学は21日、アムロジンのライセンス契約に関するファイザー社との訴訟で、和解が成立したと発表した。
 
 大日本住友製薬が製造・販売するアムロジンをめぐり、ライセンサーのファイザー社は05年11月、旧大日本製薬と旧住友製薬が合併した時点でライセンス契約が消滅したとし、損害賠償や製造・販売の中止などを求める訴訟を東京地裁に提起した。
 
 一方、大日本住友製薬と住友化学の両社は、ライセンス契約上の地位確認のための反訴を同裁判所に行ってきた。両社の主張には隔たりが大きく、事態は長期化も予想されたが、このほど4社間で和解することに合意した。和解内容は以下の通り。

(1)ファイザー社、大日本住友製薬および住友化学は、日本および英国で提起した全ての訴訟を取り下げる。

(2)ファイザー社と大日本住友製薬は、アムロジンに関して旧住友製薬が有していたものと同一の権利・義務を規定した新しいライセンス契約を締結する。

(3)ファイザー社と大日本住友製薬および住友化学の間には、本件和解に伴う和解金等の金銭の授受はない。

 住友化学は「合意にいたった理由やプロセスなどは公表できないことになっている」としているが、これにより、大日本住友製薬は従来通りアムロジンの製造・販売を継続する。また大日本住友製薬および住友化学の業績に与える影響はないという。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1156144219.pdf