2006年08月30日
日本ポリペンコ、「MCナイロン」の充填剤を変更
PRTR法指定の「二硫化モリブテン」使用中止
【カテゴリー】:環境/安全(経営)
【関連企業・団体】:日本ポリペンコ

 日本ポリペンコ(本社:東京都千代田区、大塩清隆社長)は30日、ナイロン素材「MCナイロン」(商品名)の耐候・摺動グレード「MC801」に充填剤として配合していた二硫化モリブデンの使用を中止し、特殊グラファイトに変更すると発表した。9月1日生産分から実施する。品質面への影響はない。

 「MCナイロン」は、カプロラクタムを大気圧下で重合成形することにより、ナイロンの特性を向上させた素材で、機械強度、耐摩耗性、自己潤滑性に優れている。「MC801」は、建設機械のスライドプレートや滑車等の分野に幅広く使用されている。

 この「MC801」には、滑性を向上させるため充填剤として二硫化モリブデンを配合してきたが、同物質が、PRTR法の第一種指定化学物質に該当する届出対象物質となっているため、同社では自主的に使用を中止することにし、代替添加剤を検討してきた。この結果、特殊グラファイトを配合することで、従来製品と同等の品質が実現できることを確認した。

ニュースリリース参照た。
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=5075