2006年09月06日
使用済みPETボトルの回収難航が続く
容リ協の引き取りが7月も前年を18.5%下回る
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が容器包装リサイクル法に沿って全国の市町村から7月中に引き取った分別収集PETボトルの総数量は1万2,918トンとなった。前年同月の実績を18.5%下回っている。
 
 これで同協会による同ボトルの月間引き取り数量の前年同月割れは05年4月以降、16ヶ月連続となった。これまでのピークは04年8月の2万1,732トンで、それと比較すると40.6%もの減少となる。
 4月からの累計は4万5,949トンで、前年同期を19.4%下回っている。05年度(05年4月〜06年3月)の総引き取り数量は16万9,917トンで前年度を11.4%下回った。PETボトルが容リ法の適用を受けて初めての前年度割れとなったわけだが、今年度もこのままいくとマイナス成長が避けられない。これには、市町村の中で分別収集した同ボトルを同協会に引き渡さないで、対中貿易商社に売却するところが増えてきていることによるもの。政府が強力な指導力を発揮しないかぎり、この傾向には歯止めがかからないと見られる。その場合は容リ法事態の存続が危うくなる。