| 2006年09月15日 |
| TPC、来週半ばから改造PP設備の試運転を開始 |
| シンガポールのPP設備能力は年65万トンに |
| 【カテゴリー】:海外(経営、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学とシェルの共同出資によるTPC(ザ・ポリオレフィンカンパニー・シンガポール)は、来週半ばにもシンガポール・ケミカルアイランドの石油化学コンプレックス内で改造PP(ポリプロピレン)プラントの試運転に入る。 同プラントは、これまでのL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)に替わってPPのホモポリマーとランダムコポリマーを製造していくためのもの。生産能力は、従来のL-LDPEを対象としてきたときより年2万トン多い20万トンに拡大されている。 これにタイミングを合わせてオレフィンセンターのPCS(ペトロケミカルカンパニー・オブ・シンガポール)が同じく年産20万トン能力のメタセシス装置を同コンプレックス内に新設している。したがって、改造プラントに必要なプロピレンは完全にグループ内で自給していくことになる。 今回の改造プラントの立ち上がりによって、TPCのPPの設備能力は5系列合計で年65万トンとなった。同社では、これを機に既存の4系列に占める高機能型のブロックコポリマーの生産比率を大きく引き上げ、それによって全体に占めるBCの構成比も一段と高めていくことでPP事業の体質を大きく改善していく考え。 なお、このほかに住友化学は日本国内に同39万トン、米国に同35万トンのPPプラントを保有している。 |