2006年09月25日
プラ協、廃プラ処理エコ分析の06年度版まとむ
「RPFが望ましい位置占める」との見解示す
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は25日、同協会がこのほどまとめた「プラスチック製容器包装の処理に関するエコ効率分析」の06年度版の概要を明らかにした。
 
 同協会が今回まとめたのは、使用済みプラスチック製容器包装を処理していく7種類の手法、すなわちマテリアル・リサイクル(MR)、ケミカル・リサイクル(CR=高炉原料化、コークス炉原料化、ガス化)、サーマル・リサイクル(TR=セメント原燃料化、RPF化、廃プラ発電)の各種手法が環境に与える影響をLCA手法を用いて分析・評価した結果をリポートにしたもの。 

 結論としては(1)エコ効率の観点からはRPF(廃プラと古紙または木屑を原料とした固形燃料)がガス化やセメント原燃料化と同様に廃プラ発電を含めて最も望ましい位置を占める(2)CRは相対的に環境負荷の面では良好だが、経済的負担が大きい(3)MRは新規樹脂の代替率が30%の場合でエコ効率が埋め立てと同程度であり、経済性の改善や分別廃棄物の有効利用が課題といえる--の3点を挙げている。

 この中では、RPFが今後のプラスチック製容器包装のリサイクルの有力手法の一つとして取り上げられてしかるべきとの見解を示している点が特に注目される。