| 2006年10月23日 |
| ANのアジア価格、引き続き高値に |
| 需給がAN企業の定修とトラブルで逼迫 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
わが国のAN(アクリロニトリル)メーカー筋によると、アジア地域におけるANのスポット価格は引き続き高水準を維持、最大消費国の中国のCFR価格の平均はトン当たり1,620〜1,630ドルとなっている。 多くの石油化学製品のアジア相場がオレフィン価格の下降に伴って軟化している中ではめずらしく9月と同一のレベルでの推移となっている。8月の平均に比べると80ドル前後高い。今年のボトムである1月の平均に比較するとおよそ330ドルの値上がりとなる。 原料プロピレンの国際相場が軟化しているにもかかわらずANのアジアの価格が高水準を維持している最大の要因は、需給バランスが極東のANメーカーの相次ぐ定修に欧米のANメーカーの操業トラブル等が重なって一段と逼迫してきたことにある。 極東では、台湾・CPDCの年産20万トン設備、ダイヤニトリックス・大竹の9万トン装置、旭化成ケミカルズ・川崎の15万トンプラント、韓国・東西石油化学の27万トン設備が8月以降1ヵ月ていど定修のため順次運休を実施、このため同地域内の供給量が大幅に減少している。加えて、ルーマニアのペトロームが環境問題をクリアできなくなったことから9月末に2系列合計9万トン設備を休止、さらに10月第2週末にはイネオスがドイツの2系列合計32万トン設備を操業トラブルのため全面的に運休したことで、従来から続いていた欧州からアジア市場への流入がストップする事態も発生している。 こうしたことから中国のユーザーの多くは、国慶節前も国慶節中もわが国のANメーカーをはじめとしたサプライヤー各社に積極的に引き合いを寄せてきており、国慶節明けは一層その動きが活発になっているという。このためAN各社とも、11月渡し分も同じレベルに据え置く構えにある。 |