2006年10月26日
浙江・湖州市が日系企業を積極誘致
太湖の北端、交通、インフラを整備
【カテゴリー】:海外
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 「治安がよく、労働力が豊富]で、長江デルタの中核都市にも近い浙江省の湖州市が、交通網の整備が進んだことで日系企業を積極的に誘致することになり、25日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで投資環境説明会を開いた。

 同市は省級の湖州経済開発区(企画面積60平方キロ、うち30平方キロを開発済み)を持ち、過去10年の間に外資300社を誘致した。このうち日本企業は三菱商事(アパレル)、松尾橋梁、ケンミン食品(冷凍食品)、松下電器産業(蛍光材料)など15社。

 外資は独デグッサ、蘭フィリップス、英米ターマシ鉱業やシンガポール、台湾、香港などの企業。中国企業を含めた総数は1,200社、総投資額363億元、うち外資は22.51億ドルとなっている。

 また湖州市全体では外資系企業2,580社、日系190社(常駐80名)、アサヒビール、丸高アパレル、伊藤建設、高田エアバック自動車部品などが進出している。同経済開発区は省の開発区総合ランキングが第3位と高い。20万平方メートルの敷地を持つレンタル工場も完成している。

 市の人口は262万人、面積5,818平方キロ。一人当たりGDPは3,000ドル。2300年の歴史を持つ農産物と山水の地区。産業は機械電気・環境保護設備、新素材、生物医薬、電子情報の4つを主力にしている。発電容量は359万キロワットと豊富だ。

 同市には大学・大学院4校、職業技術学校26校や200キロ圏内に浙江大、復旦大、同済大、上海交通大、南京大などの名門大があり人材を採用しやすい。隣接する江西省、安徽省などから豊富で質の高い労働力を低コストで確保できるとしている。

 さらに日本語のできる人材の育成にも力を入れている。日本で研修を受けた人材はすでに1,000人を数え、市内の大学でも日本語学科を開設、毎年50人が卒業している。

 市では省都の杭州に比べ、地元の民営企業が活動してきたのと、交通網の整備がやや遅れていたことなどで、外資系の参加に時間がかかっていたが、今後は交通網やインフラが整備されるので、急速な発展が期待できるという。

 交通網は杭州、嘉興、蘇州、無錫など長江デルタの主要都市まで100キロ以内で高速道、鉄道などが発達している。上海浦東空港まで180キロ、車で2.5時間、杭州粛山空港まで90キロ、車で1時間。

 高速道路は上海—湖州—ラサ(上海まで150キロ)、北京—湖州—福州(杭州まで86キロ、南京まで220キロ)、杭州—湖州—南京(杭州まで68キロ)の3本がある。これに上海—湖州—合肥(上海まで68キロ)と上海—嘉興—湖州(上海まで108キロ)が07年中に完成する。

 鉄道は宣城—湖州—杭州線、湖州—長興—新沂線に加えて、湖州—嘉興—乍浦線が建設されている。杭州—湖州—南京の高速線も2010年に完成する。湖州ー上海の運河(国家4級)は単船500トン、輸送量年間8,000万トン、COSCOが定期便を最近、開設した。

 市の最低賃金は月670万元、一般従業員700—800元、技術・管理職1,000−1,500元、高級技術・管理職1,500−2,000元。
湖州経済開発区はこのほど日本駐在員事務所として大阪事務所(TEL:06−4790−0033)、東京連絡所(TEL:047−337−6812)を開設した。