| 2006年10月30日 |
| SPDCもL-Lの対中輸出価格を引き下げ |
| 11月分、1,240〜1,250ドルで契約 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
サウディ石油化学(SPDC)は先週末、中国のポリエチレン加工大手やトレーダー各社との間でサウジ・シャルクのL-LDPE(商品名・QAMAR)の11月の輸出価格をCFRトン当たり1,240〜1,250ドルに引き下げることで合意した。 10月の価格は、ナチュラル品種が同1,340ドル、透明品種が同1,350ドルであった。したがって今回まとめた11月の価格は同100ドルの値下げとなる。同社が対中価格を引き下げるのは今年4月いらい7ヵ月ぶり。エクソンモービルが先週半ばに中国の加工企業やトレーダー筋に対してシンガポールのL-LDPEを同1,230ドルでオファーしたため追従せざるを得なくなったと説明している。契約数量は約2万2,000トンとなった模様。 L-LDPEに対する中国の需要は年々拡大の一途を辿っており、このため同国の国産化が本格化した昨年以降も輸入品の価格は比較的高水準を維持してきていた。しかし10月早々の国慶節明け後は引き合いが激減、このため引き続き大量成約を当て込んでいた大手サプライヤーの間に動揺が広がっていた。 |