| 2006年11月08日 |
| 中国向けPTAの価格、11月分は若干底上げの公算 |
| トン900ドル台への回復で話し合いが進展 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
三菱化学やBPケミカルなどPTAの大手サプライヤーが今週から中国のポリエステル各社との間で開始した11月分の輸出価格交渉は久方ぶりにスムースなかたちで進展、週末にはサプライヤー側の希望がおおむね受け入れられるかたちで決着となる公算が濃厚となってきた。 大手PTAメーカーの希望価格はCFRトン当たり900〜910ドルで、10月に比べると20〜30ドルの引き上げとなる。10月分については、三菱化学のように希望価格が認められなかったため9月に続いて契約を見送るところも出た。 しかし今回の11月分の交渉では、中国のポリエステル重合企業の多くが10月に入ってからのPTAのアジア地域全体の需給バランスの急速なタイト化を睨んで積極的に買い付ける意思を示し始めたため久方ぶりにサプライヤー側各社が主導権を握るかたちで話し合いが進んでいる模様。 これには、過去2ヶ月の間にアジア全体でPTAの生産量が定修の集中と操業トラブルによってピーク時の4分の3に減ったことが大きく作用していると見られる。 |