| 2006年11月09日 |
| TPCのPP新設備が順調に本稼動入り |
| 住化のアジア地域全体の生産効率向上にも寄与 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
住友化学とシェルの合弁によるTPC(ザ・ポリオレフィンカンパニー・シンガポール)がPP(ポリプロピレン)向けに改造して再スタートさせた年産20万トン能力の新プラントがこのほど順調に本稼動入りした。 これまでL-LDPEを製造してきた設備をPPのホモポリマーとランダムコポリマー向けに転用するという世界的にも極めてめずらしい試みとあって多くの関係者が成り行きを注目していたが、円滑なスタートを切ったことになる。 この結果、TPCのPPの総設備能力は5系列合計で65万トンとなった。住友化学全体の能力は日本と米国の設備を合わせて139万トンということになる。 新プラントが戦列に加わったことで、住友化学とシェルは長年付きまとわれていた供給力不足の悩みから解放されるだけでなく、アジア全体における品種別生産効率の大幅な改善も実現できることになる。汎用品種の集中生産と機能性品種のより機動的な生産活動の展開が実現できる体制となったわけで、これよって住友化学千葉工場における生産効率も大きく引き上げられることになる。 |