| 2006年11月13日 |
| 塩ビサッシの今年上期の出荷量、前年同期の11%増 |
| 北海道以外の地域でも順調に普及、アルミ製品は縮小 |
| 【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
プラスチックサッシ工業会がこのほど経産省に報告したところによると、住宅用プラスチックサッシ(塩ビサッシ)の今年上期(1〜6月)の総出荷数量は8,133トンとなった。前年同期の実績を10.7%上回っている。窓数ベースの実績は46万6,992窓で、前年同期比は8.4%増ということになる。いずれもこの5年の上期では最も高い伸び率となっている。 国交省のまとめによる今年上期の住宅着工件数は61万8,455戸で、前年同期を6.8%上回っている。うち持ち家住宅は17万4,188戸で、前年同期比は2.3%増となっている。いずれも徐々に回復傾向を辿り始めていると言える。しかし塩ビサッシの伸び率はこれらを大きく上回っている。 一方のアルミサッシの同期の総出荷数量は13万8,436トンで、前年同期を3.4%下回っている。塩ビサッシの普及に加速がついてきた様子がはっきり浮き彫りになっている。これには、優れた断熱性や高気密性など塩ビサッシ独自の特徴が一般市民に次第に広く知られ始めたことが大きく寄与していると見られる。 塩ビサッシの実績の中では、北海道以外の地域向けの出荷が14.1%増(重量ベース、以下同)となり、前年同期の伸び率の3.0%を大きく上回っている点が注目される。また、全出荷量に占める構成比も前年同期の52.9%から54.5%に拡大している。塩ビサッシの当初の需要の圧倒的多数は北海道地域で占められていたが、塩ビ業界の懸命なPR活動の展開も効いて最近では採用地域が温暖な地域にも急速に広がり始め、これがそのまま全体の出荷の増加に結びついている。 同サッシの需要は毎年下期が上期を大きく上回るパターンとなっている。同サッシメーカー筋によると今年も7月以降の需要は上期以上に活発という。昨年の年間総出荷数量は1万8,392トン(107万9,857窓)で前年を7%上回ったが、今のペースでいくと今年の総出荷量がそれを上回るのは確実と見られる。 |