| 2006年11月16日 |
| チャンドラアスリとCPCも定修入り |
| アジアのエチレン生産、引き続き低水準に |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、インドネシアのチャンドラアスリは4日から、また台湾のCPC(中国石油)は9日からそれぞれエチレンプラントを運休して定修に入った。運休プラントのエチレン生産能力はチャンドラアスリが年52万トン、CPC(第4号機)が同38万5,000トン。運休期間はチャンドラアスリが12月13日までの40日。CPCが12月19日までの同じく40日となる見込み。 アジア地域では、この両社に先行して韓国のYNCCが10月11日から同50万トン能力の第1号機を運休して定修を実施中。加えてSKが同65万トンの第2号機の定修後の操業の不調で25%前後の減産を余儀なくされている模様。同社は12月早々に再度運休して不調の原因を突き止める方針とも伝えられてる。 こうしたことから、台湾・FPCが先週末に同70万トン能力の第1号機の定修を終了して稼動を再開したとはいえ、なおしばらくの間のアジア地域全体のエチレン生産量は低水準にとどまる見通しにある。 ただし12月早々には、YNCCが定修を終了するとともにかねて実施中であった同35万トン能力の増設工事も完工する。したがって、SKの運休が長期化しなければ12月中旬以降は全体の需給が緩和することになりそうだ。 |