| 2006年11月20日 |
| 山東省・煙台市が東京に駐日代表事務所 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
渤海湾の出口にある中国山東省の煙台市が17日、東京・紀尾井町の赤坂プリンスホテルで大阪から移転した「煙台市駐日本商務代表所」の開設レセプションと経済貿易交流懇談会を開催した。 代表所の住所は、東京都港区六本木4−1−9 ベルザ六本木407号室(TEL:03—6231—7944) 出席した李淑芹・副市長は「市のGDPがここ3年来、年平均17%以上の成長を示し、2005年に2,012億元と2,000億元を超え、山東省では青島市に次ぎ2番目となった。1万社余りの海外企業進出があり、このうち日系のプロジェクトは1,234件に及んでいる。さらに投資のニーズを把握するため、東京に事務所を移した」と今後も積極的に誘致を進める意向を明らかにした。 同市は中国の最も魅力ある10大都市、文明都市、優秀観光都市、衛星都市などに選ばれたほか、昨年は国連の「国連人間居住環境賞」を受賞した。また11月11日には、中国の120都市に対する世界銀行の投資環境評価レポートで6位にランクされた。 同市には現在、米GM、日系の三菱マテリアル、トヨタ、本田、出光興産、矢崎総業、荏原製作所、アサヒビール、デンソー、伊藤忠、三井物産、三菱商事、韓国のLG、トウサンなど約1万社が進出、日系企業では90%以上が利潤を上げている。 日系の投資額は実行ベースで11.2億ドルに達し、貿易額は22億ドルとなった。貿易額は今年10月までに昨年の実績を上回った。2,000人を越える日本人が在住し、3,000人以上の留学生が日本に派遣されている。 市は海外からの投資を歓迎している。先進的な製造業、現代サービス業、高効率農業、交通・エネルギーインフラ施設の4つのプロジェクトに重点を置く。製造業では機械、電子、食品、ゴールドを柱に、自動車、船舶、携帯電話、パソコンなど。 2010年に乗用車の年産能力60万トン、船舶120万トン、携帯電話1億3,000万台を目指し、パソコンは輸出額100万ドルを達成する。インフラでは現在600万キロワットの発電容量(水力、火力、風力、原子力)を増強する。 すでに今年10月から運航している大連までの海上フェリーに加えて、取扱量2億トン(現在6,000万トン)の八角港の建設に着手した。煙台空港を増強し、日本、韓国への航路を増やす。日本へは東京航路も開設したいとしている。 |