2006年11月20日
川崎市の産業交流ミッション、北京の清華科技園などと交流
【カテゴリー】:行政/団体(海外)
【関連企業・団体】:なし

 川崎市は2004年からジェトロの支援を受けて、北京市清華科技園とローカル・トゥ・ローカルの産業交流を行ってきたが、今年も11月中旬に大谷悦夫・経済局長を団長とする中関村訪問ミッションを派遣した。訪問ミッションは2回目、一行23名。

 清華科技園は中関村科学技術園区の中心で、中国最大の知的資源密集地。北京市と科学技術部による申請を国務院から1999年6月に認可された。

 同園区には海淀園(面積340平キロ、8,200社)、豊台園(5平方キロ、2,000社)、昌平園(5平方キロ、1,300社)、電子城科学技術園(10.5平方キロ)、亦庄科学技術園(7平方キロ)の5エリアが含まれている。

 中国のシリコンバレーといわれ、中関村科技園管理委員会によるエリアは計10カ所に及ぶ。同園区の設立目的は総合的な改革テスト区、国際競争力を有する科学技術創新模範基地、全国向けの科学技術成果のインキュベータ、優れた素質の人材育成基地の建設。

 園区全体には北京大、清華大など39大学と中国科学院をはじめ科学研究機関が213カ所(全国アカデミー会員数の37%)ある。日本の産、学、官に対し中国は産、学、研の協力関係だ。

 同園区の産業構造は電子、通信などのIT産業が64.5%、オプト、機械、電気などのメカトロが14.6%、新材料が6.7%、製薬・バイオが4.5%、環境保全が3.3%などとなっている。

 訪問ミッションは清華科技園、清華大産学提携・技術移転機構、清華大、中関村管理委員会、昌平区、現地企業の神州デジタルチャイナ(中国最大)、北京英泰科隆科技(ソフト)などを視察、懇談し、また中国系企業とのビジネス交流を行った。以下はその代表例。

・清華大学国際技術移転センター(ITTC):清華科学研究所の機構。海外技術導入のコンサルテング、大手・中小企業の先進技術探索、海外企業への技術移転などのサービスを実施。2006年6月、経済貿易部の1機関として設立。

 昨年、1,000件の技術輸出を決めた。テクノロジーサーチとプロジェクトオペレーションを担当している。当初はドイツ(バイオ)、フランス(電子製品)、スェーデン(機械)など北欧からの技術導入が多かった。

・昌平園:北京市の北に位置し、製薬、バイオ、金属などのハイテク製品を生産している。日系8社が進出、富士通とパイオニアは中央研究所を設置している。国立の石油化学研究所もある。明時代の皇帝の13陵がある。山と川に恵まれた地域で、住み易い楽園地。

・英泰科隆(清華科技園):超新遠社長の話「03年に3人で始めた会社だが、今は50人くらい。来年は70人まで行くだろう。仕事の90%は日本からきている。ITの発展でアウトソーシングが増える見通しであり、すでに東芝から受注している。当社の経営力はCAD/CAMでの経験と清華大の技術力だ」

 張社長によると現在、中国の学生の就職率は大卒約500万人に対し40%に仕事がない。そこで就職戦線は買い手市場なのだが、IT分野は人材だ。給料はプロジェクトリーダーが月6,000—1万元、システムエンジニア4000−8,000元、プログラマー2,500−5,000元と高くなっているという