| 2006年11月24日 |
| 浙江・台州市が海浜部に大型開発区を建設 |
| 民営主導で製造業、IT・金融、創新モデルに重点 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
浙江省の台州市は自動車・オートバイ生産や中国最大のバルブ・ポンプ基地、プラスチックなどレジャー用品、金型の生産地として知られているが、中国第11次5カ年計画に合わせ、東シナ海に面した大型開発基地の「海浜新区」を建設することになり、日系企業の参加を求めている。 台州市は1997年から省クラスの台州経済開発区の建設を手がけてきた。市の中心地にあり都市型で、総面積30平方キロ。すでにライフラインなど投資環境を整え、産業の現代化、情報化を確立している。現在、中央ビジネス区を増強している。 新たに開発する海浜新区は企画面積30平方キロだが、第1期として17.53平方キロに今年から来年にかけて、400億ドルをかけてインフラの整備を行う。すでに83のプロジェクトを決めている。 来日した王敏霞・市対外経済貿易合作局副局長は「上海の浦東新区、蘇州、無錫と広がった長江デルタ経済圏が、交通、通信網などの発達で、その勢いが今、台州にも及んでいる。上海—台州—温州間の鉄道建設が進み、港湾は国家一流港で、上海・洋山港、寧波・北侖港と連携している。国際競争力のある投資環境をつくる」と力強く語った。 同市の面積は9,940平方キロ、人口556万人、745キロの海岸線を持つ。05年の総生産額157億ドル(01年は77億ドル)、一人当たりGDPは2,300ドル、貿易額は19億ドル(同7億ドル)。 全市で外資1,840社(投資額46億ドル、うち日系はアイシン精機など55社)、台州経済開発区(開発区が9カ所)には約100社(日系7社)が進出している。 中国内での国際競争力は35位。今年8月、商務省と国家経済発展・改革委員会から「国家自動車・部品の輸出基地」として、長春、上海、天津、武漢、重慶、アモイ、蕪湖とともに認められた。 自動車の生産は現地企業の吉利集団など5社あり年産能力17万台、オートバイは180万台。バルブ、ポンプのメーカーは1万2,000社余りで国内シェアが50%。衣服機械の生産も年300セット以上、シェア14%(輸出3億ドル、40%)を占める。さらに医薬化学原料の生産輸出基地(全国1位)、冷凍・冷房部品の生産基地でもある。 交通では台州空港が北京、上海、深せん、広州、重慶などに国内航路を持ち、高速道路が上海、杭州、寧波、温州などに繋がっている。 観光スポットは唐時代に日本の天台宗を開祖した最澄が修行した天台山、龍興寺が有名。市の北側にある。また、隋時代に建立された天台宗の本山、国清寺もある。市南側の仙居は峰,渓谷、森林、滝などで集成され面積15.8平方キロ。97年に国家観光局から観光地に指定された。 問い合わせは国際貿易促進協会(Tel:03−3506−8261) |