| 2006年12月01日 |
| 中国の化成品の輸入、10月も多くが前年を下回る |
| プロピレンの輸入は引き続き活発、累計は25万トン |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による主要化成品の輸入は10月も引き続き低調であった。合計7品目のうち5品目が前年同月を下回った。反面、オレフィンは前年超えが続いている。うちプロピレンは伸び率が85.5%と特に高い。プロピレンの今年の入ってからの総輸入量は前年同期を60.2%上回る25万1,368トンに達した。 主要化成品7品目のうち前年同月を上回ったのはAN(アクリロニトリル)の4.9%増とPH(フェノール)の62.1%増だけ。いずれも、需要家の多くが9月の買い控えで縮小した在庫の補充に乗り出したため前年超えに転じたものと見られている。 これらを除くSM(スチレンモノマー)、VCM(塩ビモノマー)、EG(エチレングリコール)、TPA(テレフタル酸)、BPA(ビスフェノール-A)の計5品目は、いずれも大幅な前年同月割れとなっている。最も小幅なEGでも13.8%減、最大はTPAの28.9%減となっている。9月から10月上旬にかけてはまだ在庫が豊富であり、また先安観測が市場に広がっていた時期でもあったことが要因になってのものと見られる。 もっとも、1月からの累計はVCM、EG、TPA、BPAの計4品目が前年同期を上回っている。SM、AN、PHの3品目は前年同期割れとなっているが、うちANとPHは小幅の縮小にとどまっている。 中国による主要化成品とオレフィンの10月の輸入通関数量は別表の通り。 【関連ファイル】 中国による主要化成品とオレフィンの10月の輸入量 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1164930134.xls |