2006年12月04日
韓国・SKがエチレン装置を一時休止
能増後の操業不調で総点検を実施へ
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社各社が入手した情報によると、韓国のエチレンセンターの一つのSKは先週金曜日にエチレン第2号機の操業を休止した。
 
 運休期間は比較的短く、来週火曜日には再稼動する旨を関係各社に伝えているという。ただし、アジア地域ではタイ・TPI、韓国・YNCC、インドネシア・チャンドラアスリ、台湾CPCの計4社が定修のためエチレンプラントを運休中なので、一時的にせよアジア地域全体のオレフィンの需給バランスが一層引き締まり、スポット市況にも何らかの影響が出るのではないかとの見方が商社筋に広がっている。
 
 今回のSKの運休は、今年8月下旬から9月下旬にかけて実施した年産65万トンプラントの定修の際に同3万トンの能力アップを図ったところ、その後の操業が不調で長期安定操業が不可能な状態が続いたため、再度運休して総点検することにしたもの。同19万トン能力の第1号機は正常に稼動しているが、SMなど同社の主力誘導品はしばらくの間減産が避けられそうにない。