2006年12月05日
仏山市禅城区の国際自動車部品展示会盛況
広州、国内、外資が参加 来年も開催へ
【カテゴリー】:海外(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:なし

 日産自動車、ホンダ、トヨタの日本勢や韓国・現代自動車の生産開始で活況をみせる広東省の広州市。これに隣接している仏山市禅城区の仏山国際会議展覧センターで中国(仏山)国際自動車部品展覧会(展示会)が今月初に開かれた。

 展示会の狙いは仏山市の自動車・部品の発展状況を示すとともに海外との情報交換を進め、市の産業のさらなる国際化をはかることにある。

 用意された500小間(会場1万5,000平方メートル)に広州・仏山や吉林省、黒龍江省、陝西省、江蘇省、山東省、福建省、江省、広西、河北省、江西省、北京、上海、香港など中国各地の現地勢、日本、ドイツ、イタリア、アメリカなどの外資勢が出展した。

 昨年12月に続いて今回は2度目。3日間に入場者約5万人を数えた。展示は自動車・部品、オートバイ・部品、特殊車、整備作業場の設備、道具類、タイヤ、プラスチック成形品、潤滑油など。

 広州・仏山勢が40%を、日本勢は中小・ベンチャー企業や地方団体だが約8%を占め、外資勢トップだった。
 
 日本からはハイブリッドエンジンのトモエ電機工業、金型のユニタイト、波動理化学研究センター、ニコン、ニノミヤ、東京燕莎、アルテクス、大田区国際交流産業交流協会などが出展した。

 同展示会は中国自動車流通協会(本部・北京)、中国自動車工業協会(同)、広東省経済貿易委員会、仏山市政府で組織する博覧会組織委員会が運営した。また、アメリカ自動車改装設備協会、イタリア自動車協会、ドイツ自動車協会、韓国貿易協会、ジェトロ、日本自車部品工業会、メキシコ大使館などが後援した。

 具体的な業務を担当した梁炳軍・禅城区副区長は「このイベントは成功した。来年も10月に3回目を開く。市政府は禅城区にある。日系企業が鷺宮製作所など16社進出(仏山の外資企業は約1,600社)している。区は急速に発展している。日本企業を歓迎する」と強調した。

 同市(3,600平方キロ)は禅城、南海、順徳、山水,高明の5つの区を管轄、順徳区と禅城区に国家クラスのハイテク産業開発団地、各区に産業団地を持つ。機械、家電、電子情報、プラスチック、製紙・印刷、金属製品、食品・飲料、化学品・医薬などの生産が主力。

 禅城区にはほかに、南庄鎮に陶磁器生産センター(約200社、中国トップ)があり、「南国陶都」と呼ばれている。同区は広州国際空港まで約50分。数多くの高速道路が通り、水路も豊富。珠江デルタの中心地で来年早々に広州市までの地下鉄が通る。
 
 発電容量は現在、243万キロワット、203万キロワットの増設も進めている。さらに深せんから天然ガスも導入する。問い合わせは大田区国際交流産業促進協会(TEL:03-3752-1265)