2006年12月08日
北米のポリオレフィンが相次ぎ中国に到着
12月のスポット価格が小幅の上げにとどまる
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、10月中旬から同月末にかけて北米で船積みされたポリオレフィンが12月入りとともに相次いで中国の主要港に到着しはじめた。

 米国の大手ポリオレフィンメーカーが余剰玉をいっせいに中国に振り向ける措置を取りはじめたことによるもので、商社の多くは来年1月末までさみだれ状態の流入が続くと予想している。この間のアジア地域への北米品の総流入量は中国向けを中心に4万トン程度に達すると見る向きが多い。

 北米品の到着に伴い、アジア地域全体で進んでいたポリオレフィンのスポット相場の反騰にブレーキがかかってきている。直近のトン当たりのスポット相場は、中国のCFR価格を例に取ると、LDPEが1.280〜1,300ドル、L-LDPEが1,260〜1,280ドル、HDPEが1,280〜1,290ドル、PPのホモポリマーが1,260〜1,290ドルといったところ。11月に比べると、PPホモポリマーは50〜70ドル上がっているが、他の樹脂は20〜30ドル高にとどまっている。