| 2006年12月12日 |
| アジアのオレフィンの取り引きが極端に縮小 |
| 市況の急落で多くのセンターが売り気失う |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、エチレンとプロピレンのアジア地域における取り引き数量がこの2週間あまりで激減してきた。これは、アジア地域におけるオレフィンのスポット相場が10月中旬以降急落してきたためオレフィンの外販(輸出)に魅力を見い出せなくなった多くのエチレンセンターが生産量のほとんどを自らの誘導品向けで消化するようになってきたからと見られる。 直近のエチレンのスポット価格の平均は、極東でCFRt当たり1,100〜1,110ドル、東南アジアで1,100〜1,150ドルとなっており、今年のピークの8月初旬に比べるとおよそ360ドル下がっている。プロピレンの現在の相場は極東で1,120〜1,160ドル、東南アジアで1,120〜1,130ドルで、8月下旬に比べると200ドル前後のダウンとなっている。 わが国の大手商社の多くは、今週から再来週にかけてアジア地域で定修のため運休していたエチレンプラント4基が立ち上がることやYNCCの年35万トンの増設プラントが本格稼動入りする見通しにあること等から判断してオレフィンのスポット相場の反発の可能性は極めて薄いと予想している。 |