2006年12月18日
光触媒の最新動向フォーラム2007 2月1日
かながわサイエンスパークで コーテングコースも
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化学工業、日本曹達工業、松下電工

 神奈川科学技術アカデミー(KAST)は07年2月1日午前9時30分から、川崎市高津区坂戸のかながわサイエンスパークで「光触媒の最新動向フォーラム2007」を開催する。光機能材料研究会、光触媒工業会が共催、日本化学会が協賛する。

 科学技術講座1として藤嶋昭・KAST理事長(東大特別栄誉教授、日本ファインセラミックス協会光触媒標準化委員長)が「光触媒の現状と将来の課題」、同講座2として馬場靖憲・東大先端科学技術研究センター教授と七丈直弘・東大大学院情報学環特任教授が「光触媒分野における研究開発—特許・科学論文からみた産学公連携の興味ある動き」のテーマで講演する。一般参加費は3,000円(当日会場受付で)。

 また、KASTフォーラム3として2月1—2日に「教育講座・光触媒コーテングー外装建材への応用を中心として」を開く。全10講座、一般参加費2万8,000円。
 問い合わせ、参加申し込みは教育研修グループ(TEL:044−819−2033、FAX:044−819−2097)

 教育講座の内容は「光触媒業界の動向と課題」(太陽工業)、「TOTOのパテントライセンス戦略」(東陶機器)、「住宅用ガラスの光触媒コーテングの現状と課題」(松下電工)、「ゼネコンにおける光触媒技術への取り組みと適用」(大林組)、「光触媒の外装建材の応用」(積水ハウス)、「現場塗工用光触媒コーテング剤の現状」(日本曹達)など。

 光触媒の技術は急速に普及している。とくにタイル、ガラス、テント材料や塗料など外装分野への適用が増え、市場規模が2010年に3,000億円を越すとする見方もある。海外でもISO化を中心に品質評価基準の議論が高まっている。

 光触媒の技術を見極め、新たなアイデアによって、新製品の開拓や新産業の創出を目指す段階にあり、今後の研究開発、製品化への取り組みが注目される。

 なお、関連事業としては12月13日に、東大安田講堂山上会館で光機能材料研究会が「光触媒反応の最近の展開」のテーマでシンポジウムを開いた。5講演のほか74項目のポスター発表などが行われた。

 講演テーマは橋本和仁氏(東大)の「光触媒産業発展の技術課題と展望」、工藤昭彦氏(東京理科大)の「ソーラー水素製造にための可視光応答性光触媒の開発」、堂免一成氏の「可視光応答方オキシナイトライド系光触媒の最近の進展」、入江寛氏(東大)の「可視光応答型光触媒材料の設計と合成」、野間真二郎氏(松下電工)の「可視光型光触媒を応用した室内環境浄化部材の開発」