| 2006年12月18日 | |
| 「住まいと環境・エネルギーセミナー」、今回も盛況 | |
| 多くの市民が聴講、樹脂サッシに強い関心示す | |
| 【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体) 【関連企業・団体】:なし |
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塩ビ工業・環境協会と(財)地球・人間環境フォーラムの主催(環境省後援)による「第4回・住まいと環境・エネルギーセミナー」が17日、東京ビッグサイトで開催された。 14日に開幕した「日経住まいのリフォーム博2006」の最終日に、一般の来場者を対象に同会場内の特設ステージを使って開かれた。 始めに、主催者を代表して土屋隆・塩ビ工業環境協会会長(東ソー社長)が「塩ビサッシは断熱性が極めて高く、このため、地球温暖化をもたらす二酸化炭素の排出削減に寄与し、合わせて人々の暮らしの向上にも大いに貢献していける特質を有しています。本日お集まりの皆様には、このセミナーを通してこうした点をぜひ十分ご理解いただきたい」と挨拶。次いで酒井ゆきえ・フリーアナウンサーの司会・進行によるセミナーの本番へと移った。 プログラムは2部構成で、第1部では、小林光・環境省大臣官房長、坂本雄三・東京大学大学院工学系研究科教授、北野大・明治大学理工学部教授の3氏が「窓とリフォーム&エコロジー」のテーマでトークディスカッションを展開。続く第2部では、俳優の辰巳琢郎氏が「リフォームでロハスな生活」の演題で講演した。 トークディスカッションでは、最初に小林官房長が「京都議定書の約束を守るには国全体でもっともっとエネルギー使用量を減らしていく必要がある。このため環境省も庁舎の窓に樹脂サッシの内窓を設置して省エネの徹底を図ることにした。いまのところ暖房をつけないでも十分過ごせており、このままいけばかなりの効果が期待できそうだ」と断熱・省エネを目的に同省が率先して樹脂サッシ窓の採用に踏み切った狙いと現状を紹介、合わせて、今後収集されていく庁舎内の省エネデータの内容に対する期待のほども披露した。 次いで、坂本教授が「環境省の樹脂サッシの採用はまさに“庁舎のウォームビズ”であり、必ず成果が上がるはず」と環境省の決断にエールを送り、続いて複数のスライドで具体的な数字を示しながら住まいの省エネに窓の断熱が不可欠な点を丁寧に説明。その上で「ついては、省エネ効果が大きく、しかも、結露の防止を通して人々が健康で快適な暮らしをおくるのにも役立つ樹脂サッシの全国的な普及が強く望まれるところ」と、欧米並みにわが国でも樹脂サッシの普及が強力に推進されてしかるべきとの考えを示した。 また北野教授も「地球温暖化防止は国民一人一人の重要課題であり、その実現のためにも樹脂サッシの普及が強く望まれるところ」と指摘。そして「私も次のリフォームの際には必ず樹脂サッシを採用する」と“公約”してトークディスカッションを締めくくった。 続く第2部では、辰巳氏が自らの豊富なリフォームの経験談を交えながら、快適で長持ちする住まい作りの重要性について語り、樹脂サッシについても「北海道だけでなく他の地域でももっと普及が図られてよいはず」と理解あるところを示した。 会場には、用意された合計100の椅子席を大幅に上回る多くの一般市民が集まり、終始熱心に講演者の話に耳を傾けていた。終了後に何人かに感想を聞いてみると、「初めて樹脂サッシの存在を知ることができてよかった」という人が多く、中には「うちにはまだ小さい子供がいるので、樹脂サッシの窓にすると結露が防げてカビやダニの発生の心配もなくなるという話は大いに参考になった」と目を輝かせる若夫婦も見られた。 |