2006年12月25日
PPフィルムの07年の需要、今年の微増に
PPフィルムの07年の需要、今年の微増に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(行政/団体)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 延伸ポリプロピレンフィルム工業協会と無延伸ポリプロピレンフィルム工業会はこのほど、それぞれのフィルムの07年の需要見通しをまとめた。

 それによると、延伸PPフィルム(OPP)は06年の実績見込み比101.1%の260,691トン、無延伸PPフィルム(CPP)は同101.5%の161,128トンとなっている。

 両工業会がまとめた今年の実績見込みは、OPPが前年比100.1%の257,745トン、CPPが同105.4%の158,823トンとなっており、OPPが完全な伸び悩みに終わるのに対してCPPがこれまでにない高い伸びを遂げると想定されている点が注目される。
 しかし07年については、ともに1%台の低成長にとどまるとの厳しい見方を取っているわけ。
 これは、最大消費分野である食品包装向けの需要が少子高齢化の進展や容器包装リサイクル法の強化さらには需要家の薄肉化の要求の加速等によって引き続き低迷する公算が強い点を考慮してのもの。その一方で、今年順調な伸びを遂げた工業用途向けは引き続き07年も着実な成長を見せると予想している。

 出荷のほとんどを占める国内向けについては、OPPが同101.1%の253,325トン、CPPが同101.4%の157,436トンになると予想している。

 両品種の07年の需要見通しは以下の通り。かっこ内は06年の実績見込み比。
 [OPP]
▽内需=上期122,677トン(100.8%)
    下期130,648トン(101.4%)
    年計253,325トン(101.1%)
▽輸出=上期3,543トン(102.3%)
    下期3,823トン(101.9%)
    年計7,366トン(102.1%)
▽合計=上期126,220トン(100.8%)
    下期134,471トン(101.4%)
合計260,691トン(101.1%)
 [CPP]
▽内需=上期77,044トン(101.9%)
    下期80,392トン(100.9%)
    合計157,436トン(101.4%)
▽輸出=上期1,780トン(106.0%)
    下期1,912トン(103.0%)
    合計3,692トン(104.4%)
▽合計=上期78,824トン(102.0%)
    下期82,304トン(101.0%)
    合計161,128トン(101.5%)