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2006年12月28日 |
中国の塩ビ輸出が激減、インドでアンチダンピング提訴 |
【カテゴリー】:海外(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国の11月の塩ビ樹脂輸出量は14,089トンで、前月の28,000トン台から半減した。これまでの最高だった6月の63,700トンからは5分の1に近い激減ぶりとなった。 海関(貿易)統計によると、輸出先のトップはアラブ首長国連邦(UAE)で1,957トン、2位はロシアで1,857トン、以下3位ブラジル、4位ウクライナとなっており、上位常連国だったインドは5位で数量はなんと1,000トン未満、トルコは10位でわずかに510トンと激減している。 一体何があったのか。大手商社筋によると、インドでは先に地元企業が中国、韓国、日本からの塩ビ輸入品に対してアンチダンピング提訴を行っており、この影響で中国からの輸出が大幅ダウンした。またトルコの場合は、同国政府が塩ビ樹脂の輸入関税を引き上げたため、輸出しにくくなったのではないかという。 今後の焦点は、輸出先を失った中国産の塩ビ樹脂が、今後どのように市場でさばかれていくのかにかかっており、当分、アジア地域の塩ビ市場は波乱含みといえそうだ。 同国の06年1ー11月の輸出累計は431,003トン。 【11月・中国の塩ビ輸出先上位国】単位:トン(未満切捨て) <輸出合計=14,089トン> (1)UAE 1,957 (2)ロシア 1,852 (3)ブラジル 1,122 (4)ウクライナ 1,058 (5)インド 998 (6)イスラエル 678 (7)香港 620 (8)カザフスタン 561 (9)フィリピン 530 (10)トルコ 510 |