2007年01月12日
中国の主要化成品輸入、11月は多くが前年超え
1〜11月累計も9品目中7品目が前年同期を上回る
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国による主要化成品の昨年11月の輸入通関数量は、合計9品のうち6品目が前年同月の実績を上回った。9月と10月は多くの品目が前年同月を下回ったが、11月に入ると中国国内の需要家の在庫の減少と先高観の広がりが作用して再び前年同月超えとなる製品が多数を占めるに至ったもの。
 
 前年同月を上回ったのはエチレン、プロピレン、VCM(塩ビモノマー)、AN(アクリロニトリル)、TPA(テレフタル酸)、BP(Aビスフェノール-A)の6品目。EG(エチレングリコール)、SM(スチレンモノマー)、PH(フェノール)の3品目は前年同月を下回った。
 輸入数量が最も多かったのは引き続きTPAで、前年同月比23.2%増の595,168トンとなった。前年同月に対する伸び率が最も高かったのはBPAで、84.2%増となっている。
 
 これに伴う1月から11月までの累計は、9品目中7品目が前年同期超えとなっている。1〜10月合計は前年同期超えが5品目、前年同期割れが4品目と拮抗していたが、1〜11月計の前年同期割れはSMの16.6%減とPHの3.8%減だけとなった。

【関連ファイル】
中国による主要化成品の06年11月の輸入通関数量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1168589388.xls