| 2007年01月15日 |
| 中国の非汎用樹脂の輸入、EPS除き依然活発 |
| エンジニアリング樹脂は軒並み2けたの伸び |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による非汎用樹脂の輸入は引き続き活発で、昨年11月の輸入通関数量は合計7品目のうちEPS(発泡スチレンビーズ)を除く6品目が前年同月の実績を上回った。エンジニアリング樹脂の輸入の伸びが特に高く、いずれも2けたの伸び率となっている。 前年同月を上回った6品目のうち、PBT(ポリブチレンテレフタレート)は16ヶ月連続の、またPC(ポリカーボネート)は15ヵ月連続の前年同月超えとなっており、PA(ポリアミド)チップに至っては05年1月以来の前年同月超えが続いている。POM(ポリアセタール)は3ヶ月振りの前年同月超えである。中国における電子・電機産業や自動車産業の活況が強力な支えになっているものと見られる。 エンジニアリング樹脂以外ではPMMA(メチルメタクリル樹脂)の7ヵ月連続の前年同月超えが注目される。長期低調が続いていたEVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)も18ヶ月振りに前年同月超えに転じている。ただしEPSは、国産化の進展が影響して05年に続いて06年も前年同月割れが続いている。 これに伴う昨年1月から11月までの輸入の累計は、EVAとEPSを除く5品目が前年同期を大幅に上回るかたちとなっている。伸び率が最も低いPOMでも12.9%増で、PC、PBT、PMMAの3樹脂はいずれも20%台の伸びとなっており、最も伸びが大きいPAの伸張率は8.9%に達している。 【関連ファイル】 中国による非汎用樹脂の06年11月の輸入数量 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1168823921.xls |