2007年01月17日
フタムラ化学、PETフィルムとCPPを増産へ
食品分野を中心とした需要拡大に対応
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:フタムラ化学

 ポリオレフィンフィルム大手のフタムラ化学は、15日から同社大垣工場内でPETフィルムの新鋭機の試運転を開始した。生産能力は月産1,000トンで、早ければ2月中・下旬から、遅くとも3月初旬には営業運転に移ることになる。

 この結果、同社のPETフィルムの総生産能力は3系列合計で同1,800トンとなった。ただし、既存の2系列のうちの1系列は生分解性プラスチックフィルム等の新規高付加価値製品の開発・試作用に活用していくことになる見通し。それでも今回の大型新設備の導入で同社のPETフィルムの実質生産体制は75%の拡大となる。
 同社では、これによって同フィルム事業の本格展開の基盤を構築、食品包装分野を中心とした最近のPETフィルムの需要の拡大に対してタイムリーに対応していくことになる。

 また同社は、これに続いて今年9月には同社名古屋工場内にCPP(PP無延伸フィルム)の月産800トン設備を増設する。これによって同社のCPPの総設備能力は同3,500トンに拡大する。業界トップの地位をさらに強化することになる。同社では、この場合も狙いは、食品包装分野を中心とする需要の拡大に対して供給責任をきちんと果たすことにあると説明している。なお、同社では既存の小型のCPP設備の一部を同じく需要の増加が顕著なL-LDPEフィルム向けに転用することも考えてる。