2007年01月22日
江蘇省で大規模メタノール計画スタート
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)
 Luheng Energy and Chemical Engineering Ltd が昨年末、江蘇省徐州市の沛県で大規模メタノール計画をスタートさせた。

 投資額890百万ドルで、メタノール能力は年産150万トン、石炭ガス化複合発電装置(IGCC*)を含んでいる。
 (* Integrated Coal Gasification Combined Cycle:石炭を高温高圧のガス化炉で可燃性ガスに転換し、そのガスを燃料としてガスタービンと蒸気タービンによる複合発電を行うシステム)

 第一段階では76万トンのメタノールと、120メガワットのIGCCを建設し、2009年までにスタートさせる。メタノールは2011年までに150万トンに拡張する。

 石炭ガス化技術と液相合成技術を使うが、前者はGE Energy (元Texaco技術)から、後者はAir Products から導入した。GE Energy からはIGCC技術も導入した。

 徐州市では同地に石炭化学パークを計画しており、メタノールの川下産業展開のため年産100万トンのDME計画も検討している。