| 2007年01月24日 |
| アジアのエチレン価格、さらに上昇 |
| 東南アジアのスポットものは1,400ドル |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、アジア地域におけるエチレンのスポット価格がここにきて一段と上昇してきた。 直近のCFR価格は、東南アジア地域向けがトン当たり1,400ドル、極東向けが1,300ドルとなっている。この10日あまりで100ドル近く上がったことになる。 従来は極端な需給逼迫のため実際の取り引きがごく一部に限られていたが、最近は韓国・YNCCの増産やアジア地域全体のエチレンプラントの秋の定修の終了等によって取り引き数量が若干増えつつある。このため、最近の価格はかつてのようなトレーダー間の“唱え値”ではなく、実際の契約価格そのものとなっている模様。 原油やナフサの国際スポット価格が下降を続けているにもかかわらず、アジア地域のエチレン価格が上昇しているのは、韓国をはじめとしたアジアのエチレン企業の多くがポリエチレンなど誘導品のアジア相場の上昇を睨んでエチレンの輸出を絞って誘導品に振り向ける政策を取っていることと、ユーザーの間に春先のエチレンセンターの定修を見据えての先高観が広がっているからと見られている。 |