2007年01月25日
エフピコが発泡PP容器を大幅増産へ
「下館第2工場」を立ち上げて総能力を3倍に
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:エフピコ

 プラスチック製食品容器の最大手メーカーであるエフピコは、2月はじめに茨城県筑西市郊外に新工場「下館第2工場」を完成、低発泡PP(ポリプロピレン)製食品容器(商品名ハイスター)の増産に乗り出す。

 同工場は、「ハイスター」の現在の年産50万ケースの生産能力を3倍の同150万ケースに拡大することを目的に建設されるもの。2階建てで、総床面積は22,000平方メートル。専用成形ライン12基が設置される。建設所要資金は約36億円。2月1日に完工、試運転を経て2月の比較的早い時期から本格操業を開始することになりそうだ。

 「ハイスター」は、低発泡PPを同社独自の技術によってシートに加工したあと弁当や惣菜向けの容器に成形したもの。軽量でありながら強度と耐熱性能に優れているため一般消費者の間で人気を呼び、需要が急増している。今回の増産体制の整備は、今後も需要が引き続き拡大していくとの判断によるもの。

 同社では、主力商品であるPSP(発泡スチレン製容器)についても需要の拡大に対応していくため岐阜県安八郡輪之内町郊外に「中部第2工場」を結節中で、今年秋には完工の予定。