2007年01月26日
L-Lの中国向け価格、2月分は1,260〜1,290ドルに
平均では1月分を若干下回るレベルに
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 サウディ石油化学(SPDC)、エクソンモービルなど大手サプライヤーが中国の大手フィルムメーカーやトレーダ各社との間で進めていた直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)の2月分の輸出価格交渉がこのほど決着した。

 レギュラー品種の場合は最も安いケースでトン当たりCFR1,260ドル、高いケースで同1,280ドルとなった模様。高透明品種はそれより10ドル高で成約されたと見られる。

 原油の国際スポット価格が下降する局面で契約したサプライヤーは1月分に対して同20ドルていどの値下げを余儀なくされたようだが、その直後の原油相場の急反発局面で契約したところは1月とほぼ同じレベルを維持できたようだ。

 総契約数量は明らかでないが、旧正月休暇の期間の違いから中国国内のフィルムメーカーの今年2月の操業日数が例年の1月のそれより大幅に短縮される見通しにあるにもかかわらず、ほぼ1月と同じ規模になったといわれる。フィルムメーカーの間に、今週に入ってから同樹脂の先高観が広がってきたことが旺盛な引き合いとなって現れてきたためと見られる。