2007年01月29日
NEDOが関係企業等とSF6代替ガスを共同開発
マグネシウム鋳造用カバーガスの実用化に目処
【カテゴリー】:新製品/新技術(行政/団体、環境/安全)
【関連企業・団体】:なし

 独立行政法人の一つの新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は29日、セントラル硝子、東ソー・エフテック、長岡技術科学大学、日本マグネシウム協会との共同研究によって、地球温暖化の影響を大幅に軽減できるマグネシウム鋳造用カバーガス2種の開発に成功したと発表した。
 
 一つはOHFC-1234ze、もう一つはCF3Iで、いずれも地球温暖化係数(GWP)が現在マグネシウム鋳造時にカバーガスとして使用されているSF6(六フッ化硫黄)の1000分の1以下と小さい点が大きな特徴という。現在のSF6に替わってこれらのガスが全面的に使用されるようになると、京都議定書の目標達成計画では約600万トンのCO2の削減効果が見込めるとしている。
 
 SF6は、HFC、PFCとともに京都議定書で温室効果ガスに指定され、排出の削減が強く求められている「代替フロン等3ガス」の一つ。2010年におけるこれら代替フロン等3ガスの排出目標量は1995年比プラス0.1%以下の5,100万トン以下という厳しいレベルに設定されている。
 
 今回NEDOが関係企業等との共同研究で開発したOHFC-1234zeとCF3Iは、マグネシウム製造法の主流であるマグネダイカスト法による鋳造の際にSF6に替わってこれらをカバーガスとして採用するとGWPをSF6の平均値である20,000の1.000分1以下に抑えることができ、しかもSF6と同等の優れた防燃効果が得られるという。最近は国内外の多くの研究機関の間でGWPの低い代替ガスの研究開発が懸命に進められている。今回のNEDOグループは一歩先行したかたちとなるわけで、これがどういったかたちで実用化されていくかが注目される。