2007年01月30日
中国の汎用樹脂の輸入、06年はほとんどが前年割れ
国産化の進展がストレートに影響か
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

中国による汎用樹脂の06年1〜12月合計の輸入通関数量は、合計8品目のうちの6品目が前年の実績を下回った。
 
 HP-LDPE、PS、PVCの3樹脂は05年に続く前年割れであり、L-LDPE、HDPE、PPホモポリマー(PP-H)の3樹脂は前年を上回った05年から一転してマイナス成長となった。いずれも中国国内における国産化の進展によって自給率が大幅に引き上げられたことによるものと見られる。
 
 HP-LDPEではシンガポール品とサウジアラビア品の縮小が、またL-LDPEとHDPEではサウジ品と韓国品の減少が目立つ。PP-Hでは米国品とタイ品が、PSでは台湾品と韓国品の大幅減が特に目を引く。PVCの場合は、最も量が多い日本品が前年を10.3%上回った一方で、台湾、韓国、米国の3カ国からの輸入が大幅に縮小したためトータルでは2年連続の減少となった。
 
 反面、PP-コポリマー(PP-C)は一気に2倍の規模に膨らんだ。韓国、シンガポール、台湾の3カ国からの輸入が大幅に増えたことによる。ABS樹脂は1.4%増にとどまっている。
 
 中国による汎用樹脂の06円12月と年計の輸入通関数量は別表の通り。

【関連ファイル】
中国による汎用樹脂の06年の輸入通関数量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1170146935.xls