2007年02月02日
ベンゼンの価格、USCPも下降
2月は1ガロン当たり326セントに
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
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 アジア地域同様に米国でもベンゼン(BZ)の2月のコントラクト価格(USCP)の引き下げが決定した。

 サプライヤーである大手リファイナリーと大口ユーザーのスチレンモノマー(SM)メーカー等とが1月末から交渉してきた結果、1ガロン当たり326セントとすることで決着した。
 1月のUSCPは、12月より同42セント高い同374セントとなったが、2月分は同48セントの値下げとなった。2月の同326セントは、トン当たりに換算すると978ドルとなる。アジアの2月のコントラクト価格(ACP)は同950ドルに決まったので、米国が若干高めということになる。

 米国でもアジアでも2月のコントラクト価格が反落となったのは、BZの国際相場に密接なかかわりを持つ原油の国際スポット相場が1月に入って急下降したのと、リファイナリー全体の操業率がトラブルの終息でアップしてきて需給が緩和してきたため。これによって、これまでスプレッドの縮小に頭を痛めてきたSMメーカーやフェノールメーカーは一息つくことになりそうだ。