2007年02月07日
東セロの3四半期業績、経常利益が6割増
産業用機能性フィルムが順調な伸び
【カテゴリー】:経営(人事/決算)
【関連企業・団体】:東セロ

 ポリオレフィンフィルム大手の東セロの平成19年3月期第3四半期(平成18年4月1日〜18年12月31日)の連結業績は、前年同期に対して大幅な増益となった。営業利益は44億7,000万円で前年同期比54.0%増、経常利益は42億200万円で同60.3%増となっている。
 
 大幅増益となった最大の要因について同社では、かねてから育成に特に力を入れてきたシリコーンコートフィルムなど産業用機能性フィルムの需要が電子部品向けを中心に順調に拡大してきた点と、全社的に徹底したコストダウンを実施してきた点の2点を挙げている。市場の広がりを見越して実施した増設のタイミングの良さも大きく寄与した。この結果、産業用機能性フィルム部門の売上げ高は前年同期を38.2%上回って100億6,100万円となった。
 一方の包装用フィルム部門の売上げ高は、主用途の食品包装向けの需要の伸び悩みを高付加価値品種の育成と製品価格の修正でカバーして8.0%増の378億7,500万円となった。
 
 東セロの平成19年3月期の第3四半期の連結業績と19年3月期通期(平成18年4月1日〜19年3月31日)の連結業績予想は以下の通り。単位は100万円。かっこ内は前年同期比。
 《19年3月期の第3四半期》
 ▽売上高=47,936(13.2%増)
 ▽営業利益=4,470(54.0%増)
 ▽経常利益=4,202(60.3%増)
 ▽当期純利益=1,769(26.2%増)
 ▽1株当たりの純利益=50.72円(前年同期は40.20円)
 《平成19年3月期通期》
 ▽売上高=63,600(12.5%増)
 ▽経常利益=5,000(51.0%増)
 ▽当期純利益=2,300(52.1%増)