2007年02月08日
POフィルムの出荷、06年合計は前年の横並び
レジ袋は13万9,000トンで3年連続前年割れに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合がこのほど集計したところによると、ポリオレフィンインフレーションフィルムの06年12月の総出荷数量は前年同月比2.5%減の69,334トンとなり、この結果06年トータルの出荷数量は前年比0.04%増の790,369トンとなった。同工業組合が03年に現在の方式による統計に切り替えてから初めての前年超えである。
 
 うち12月の出荷の内訳が前年同月を2.5%下回ったのは、LDPE(L-LDPEを含む)フィルムが同2.4%減、HDPEフィルムが1.8%減、IPP(PPインフレーションフィルム)が11.1%減と3品種揃ってマイナス成長となったため。これに伴い、全体の月間出荷数量は、4月から9月までの6ヵ月連続して前年同月超えを記録したあと3ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 大手スーパーが有料化に踏み切りはじめたことで注目のHDPE製レジ袋用の12月の出荷は8.4%減で、4ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 一方、年間トータルの実績がわずか346トンながら前年を上回ったのはLDPEフィルムが0.7%増となってHDPEフィルムの0.8%減とIPPの3.9%減をカバーしたため。
 HDPE製レジ袋用は3.4%減の138,892トンとなっている。ちなみに05年の実績は前年比1.3%減の143,835トン、04年は同3.7%減の145,676トンであった。
 反面、ごみ袋用はLDPE製品もHDPE製品も順調な伸びを遂げている。LDPE製品は4.0%増の48,060トン、HDPE製品は5.2%増の32,411トンとなっている。過去2年は不振であったが、06年に入ってから地方自治体が積極的にPE製品を採用しはじめたことが大きく作用してポリオレフィンインフレーションフィルムの中では異例と言える高い伸びを遂げるに至っている。

【関連ファイル】
ポリオレフィンインフレーションフィルムの06年の出荷実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1170908220.xls