2007年02月08日
冨澤社長「機能材料統合は将来発展への布石」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱ケミカルホールディングス
冨澤龍一社長

 三菱ケミカルホールディングスの冨澤龍一社長は8日、記者会見し「機能材料分野の再編・統合」について要旨次の通り語った。

 「現在、機能材料事業子会社4社と三菱化学機能材料分野の事業は、いずれも順調に伸びている。しかし、需要業界のニーズは今後ますます多様化、高度化、複合化する見通しにあり、競争も激しくなる。引き続き安定成長を遂げていくには、子会社4社と三菱化学の機能材料部門の統合は不可欠と判断した。今後は幅広い範囲のユーザーのニーズに、より的確に対応していけることになる。今回の統合は、合理化を目的としたものではなく、あくまで将来大きく発展していくための布石だ。今後シナジーの最大化が図れるよう努力していきたい」
 
 なお、統合新会社は2008年4月1日付で設立の予定。社名は「三菱樹脂株式会社」とし、社長などは未定。従業員は約6,800人。売上高約3,880億円、営業利益約260億円(07年3月期予想)規模となるが、冨澤社長は会見で「5年後には売上高5,000億円、営業利益500億円を達成したい」と語った。三菱化学、田辺三菱製薬(三菱ウエルファーマ)に次ぐ、三菱ケミカルホールディングス3番目の中核企業に位置づける。