2007年02月14日
英INEOSグループ、中国でフェノールなど2計画
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)
 英INEOSグループはこのたび、中国で2つの計画の承認を取得した。一つは江西省でのフッ化物計画で、もう一つは浙江省のフェノール/アセトン計画である。

 INEOS Fluor は江西省上饒市にZhejiang Xing Teng Chemical (浙江星騰化学)とのJVのJiangxi In-Tech Chemical (江西英騰化学)を設立した。年産40千トンの無水弗化水素酸を生産する計画で、2007年末完成を目指す。製品のうち、15千トン〜20千トンはイネオスケミカル三原工場に送り、残りは浙江星騰化学での使用及び中国国内での販売に充てる。

 三原のイネオスケミカルは元は英国ICIと帝人が代替フロン「クリー134aR」の製造のために50/50出資で設立したアイ・シー・アイ・帝人フロロケミカルで、2001年1月にINEOSに譲渡された。帝人が生産を受託している。

 他方、INEOS Phenol は浙江省張家港市でワールドクラスのフェノール/アセトン工場建設の承認を得た。240百万ドルを投じて、年産40万トンのフェノール、25万トンのアセトンを生産するもので、本年6月に建設を開始し、3年内に生産を開始する。

 中国のフェノールとアセトンの輸入実績は以下の通り。(千トン)

      アセトン フェノール
  2004  254.3    281.2
  2005  337.4    291.3
  2006  395.9    284.6