2007年02月15日
YNCCの増設プラントが稼動を再開
エチレン生産能力、年174万トンに
【カテゴリー】:海外(経営、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、韓国のエチレンセンターの一つであるYNCCは先週末に年産35万トン能力のエチレン新プラントの本稼動を再開した。

 今回再稼動したエチレン装置は既存の年産49万トン能力の第1号機に追加建設したもので、昨年10月に完工したもののメカニカル面の小トラブルが相次ぎ発生して安定操業に移行できない状態が続いていた。そこで今年に入り全面運休して抜本的な対策を講じたところ、高率操業を維持していける見通しが立ったため再稼動に踏み切ったもの。
 
 これに伴いYNCCのエチレン生産能力は、同50万トンの第2号機と同40万トンの第3号機を合わせて同174万トンとなった。商社の中には、実生産能力は184万5,000トンになったと推定する向きもある。いずれにせよ、単独企業では世界最大のエチレン設備規模となる。

 同社では、増産するエチレンとプロピレンは全て外販で消化する考え。折からアジア地域では3月から5月にかけて定修のため運休するエチレンプラントが多い。したがってYNCCの増産分はスムースに市場に吸収されると見る関係者が多い。