2007年02月26日
上海市浦東新区が漢方薬生産基地を建設へ
【カテゴリー】:海外
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 上海市浦東新区は中国の第11次5カ年計画(06—10年)の1事業として漢方薬(中医薬)の生産基地を建設することになった。漢方薬の研究・開発、産業地、輸出区などを中国最大規模で計画、文化の継承や革新の体制作りも行う。

 この漢方薬発展計画には、浦東新区科技発展基金と張江特定発展基金から約1億6,000万元(24億6,000万円)投入される。まず張江国際中医薬産業基地を建設、全国最大の漢方飲料輸出区も設置する。次いで研究・開発基地も完成させる。

 浦東地区には現在、薬品メーカーが53社あり、このうち12社が約70種の漢方製剤を行っている。また、複数の病院が漢方製剤の委託加工を引き受けている。漢方薬の生産額は上海市全体の約10%を占めているといわれる。

 すでに漢方薬の生産基盤はできているわけだが、政府の第11次5カ年計画には本格的な漢方薬産業の振興策が織り込まれており、各地の漢方薬育成計画と合わせて全国的な取り組みに発展するものとみられる。無錫、瀋陽などがこれまでに漢方薬産業の育成に乗り出している。