2007年03月15日
中国の1月の化成品輸入も活発
VCMを除いて主要品目の全てが前年超え
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国が1月中に海外から輸入した主要化成品の通関数量は、主要合成樹脂同様にほとんどの品目が前年同月を上回った。しかも、伸び率が全体にこれまで以上に大きい点が注目される。

 1月の輸入通関数量が最も多かったのはこれまで同様にTPA(テレフタル酸)で、前年同月比12.8%増の778,551トンとなった。最も数量が少なかったのはエチレンの19,169トンであった。ただし、前年同月比は82.2%増と高い。同じオレフィンのプロピレンも前年同月の2.17倍となっている。

 前年同月を下回ったのはVCM(塩ビモノマ−)だけであった。そのVCMも前年同月比はわずか2%減にとどまっている。
 もっとも、わが国の大手商社では、このように1月の輸入が全体に活発となった大きな要因は旧正月休暇が2月にずれ込んだ点にあると分析している。

 中国による主要化成品の1月の輸入通関数量は以下の通り。かっこ内は前年同月比。
▽エチレン=19,169トン(182.2%)
▽プロピレン=42,881トン(216.6%)
▽EG=443,045トン(123.7%)
▽SM=252,076トン(124.5%)
▽VCM=96,068トン(98.0%)
▽AN=30,501トン(134.3%)
▽PH=27,216トン(142.3%)
▽BPA=38,505トン(151.2%)
▽TPA=778,551トン(112.8%)