2007年03月16日
中央化学、酸素吸収容器も開発
PPシートにチタンを配合
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:中央化学

 プラスチック製食品容器の大手メーカーである中央化学は、先にサンプル配布を開始した低発泡PP製の軽量・高耐熱容器に続いて、食品の長期保存が実現できる酸素吸収プラスチック容器の開発にもこのほど成功した。

 PP(ポリプロピレン)をシートに加工する際にチタン系の酸素吸収剤を均一に分散・配合する技術を確立したもの。シート1グラム当たり25CCの酸素を吸収する能力を持ち、七日程度で容器内部の酸素を完全にゼロにできるという。

 既存の酸素吸収剤を使った製品と異なり電子レンジでの使用が可能なことや、既存の吸収材のように袋詰めでないので乳幼児が誤って口に入れる心配がないことなどが大きな強みと説明している。

 これもサンプル配布によって市場の反応を把握し、市場性が確認できたところで企業化に踏み切る考え。