2007年03月28日
エプソンが新世代プリンタヘッドを開発 4月から量産
インクジェット方式のマイクロピエゾヘッド
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:セイコーエプソン

 セイコーエプソンは27日、東京・水道橋の後楽園ホテルで、新世代インクジェットプリンタヘッド「マイクロピエゾヘッド」を開発、4月から量産すると発表した。同ヘッドはノズル集積度が世界最高の360dpiで従来の2倍と高密度ノズル化を実現した。

 インクジェットヘッドに求められるインクの高い吐出性能、広い選択自由度、高い耐久性などを備え、耐水性、対候性、に優れた水性顔料インクや多種、多様なインクを極小体積単位に制御し正確に吐出することができる。

 インクの吐出性能はノズルの液面に生ずる波を抑えるメニスカスコントロールにより、きれいな球形ドットができ、高性能な着弾位置、高駆動周波数化、インク滴の可変化がはかれる。耐久性にも優れ、パーマネントヘッド化により、コンシューマから産業用までの対応が可能となった。

 インクの選択自由度ではエプソン独自の顔料インクによる色再現性、高保存性を実現、ソルべントインク、カラーフィルターUVインクなどの産業用まで広く対応できるようになった。液晶や有機ELのデスプレイ用カラーフィルターにも使われる見通しである。

 高密度ノズル化は歪み量を誇る薄膜ピエゾ素子(セラミックス)を独自に開発、ノズル集積度が2倍となった。一つのノズルから異なったインクを吐出することも可能。新時代のマイクロピエゾヘッドをプリンタに搭載することにより、高速化、小型化が進む見込みだ。
同社は独自のマイクロイレクトロ マシナリーシステム(MEMS)技術開発による高密度インク室構造を作った。

 マイクロピエゾヘッドはピエゾ素子を電圧によって変形させ、物理的な圧力を加えてインクを吐出させる。これまでにも高画質の写真プリンタとしての実績を残している。最近は印刷や生産プロセスのなかで少量プリントにも適し、環境にも配慮できるメリットが注目されている。