2007年03月28日
中国の汎用樹脂の輸入、2月は一転して低調
合計7品目のうち5品目が前年を下回る
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国が2月中に輸入した汎用樹脂の通関数量は、1月とは対照的に低水準となった。合計7品目のうち前年同月を上回ったのはL-LDPEとPP(ホモポリマー)だけで、LDPE、HDPE、PS、PVC、ABSの5樹脂はいずれも前年同月を下回った。

 1月の輸入は、LDPEが12.3%減となったのを除いて合計7品目のうち6品目が前年同月を上回り、しかも伸び率がHDPEの5.4%を別にして5品目が2ケタを記録した点が最近にない大きな特徴となった。
 2月はその反動が出た感じだ。縮小の要因の一つとしては、旧正月休暇が前年2月より長かったため需要家の稼動日数が少なかったことが挙げられる。しかし、トレーダー筋の中には、中国の需要家の間に汎用各樹脂の先安観測が広がったことが少なからず作用していると分析する向きが多い。

 各樹脂の2月の中国の輸入通関数量は以下の通り。かっこ内は前年同月比。
▽L-LDPE=130,382トン(114.2%)
▽LDPE=57,251トン(75.3%)
▽HDPE=158,747トン(89.0%)
▽PP=216,650トン(101.6%)
▽PS=77,282トン(98.3%)
▽PVC=73,667トン(70.6%)
▽ABS=130,590トン(98.2%)