| 2007年03月28日 |
| タイと韓国でエチレンの増強工事が近く完工 |
| 4月中旬には合計で年産40万トンがプラスに |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社がこのほど現地で入手した情報によると、タイと韓国でそれぞれエチレンプラントの定修に合わせて能力増強にも着手していた二つのエチレンセンターの工事が4月中旬に相次いで完工する見通しとなった。 一つは、タイのPTTが進めている年産38万トン能力の第1エチレンプラントの定修と能力増強工事で、4月12日に完工の見込みとなった。これによって年産13万トンの増産体制が整えられることになりそう。第2号機と合わせた総設備能力は115万トンになると見られている。 もう一つは、韓国のLGDAESANによる同47万トン装置の定修と、同26万トン規模の増強工事で、4月20日に完工の見込み。関係筋の中には増強規模が29万トンと見る向きもある。 両社を合わせると年産39万〜42万トンの増産体制が取られることになる。ともに定修が終了して既存設備もフル稼動する可能性が高く、その場合は当面のアジア地域全体のオレフィンの需給バランスに余裕が生じることになろう。 |