2007年04月02日
使用済みPETボトルのリサイクルも低迷が続く
06年度の累計は前年同期のわずか74%どまり
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が2日に明らかにしたところによると、容器包装リサイクル法に沿って同協会の委託で2月中に再商品化(リサイクル)された使用済みPETボトルの総数量は7,878トンとなった。前年同月の実績を13.7%下回っている。
 
 この結果、06年4月から07年2月までの累計は98,445トンとなった。前年同期の実績を26.0%下回っている。年度計では、過去最高の04年度の147,697トンはもとより05年度の143,032トンも大きく下回ることが確実となってきた。市町村の多くが家庭から分別収集したPETボトルを同協会に引き渡さずに貿易商社に売却する行動を取り始めたことによって、必要原料を確保できなくなるリサイクル事業者が増えてきたためと見られる。
 
 2月の手法別の再商品化実績は、繊維化4,573トン(前年同月比102.4%)、シート化3,018トン(同73.1%)、ボトル化23トン(同32.9%)、成形品化234トン(同65.4%)、その他30トン(同26.8%)となっている。この中では、かつては3,587トンに達したこともあったボトル化がわずか23トンに激減している点が特に目を引く。ボトル化は06年4月〜07年2月合計でも前年同期比53.7%の6,474トンにとどまっている。