| 2007年04月06日 |
| 河北・唐山市、外資の積極導入で発展へ |
| 電力・水が豊富、北京から150キロ、天津から108キロ |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
河北省と唐山市は4月4日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで唐山市の投資環境セミナーを開いた。付双建・副省長、張国棟・市長ら対外貿易経済部門、産業開発区の幹部23氏が出席した。 一行は中国第11次5ヵ年計画(06—10年)最大となる渤海湾の曽妃甸産業プロジェクトなど4つの開発区、インフラ計画や土地・環境・税制・輸出政策、外資奨励業種などを説明、積極的な参加を呼びかけた。 張市長は「唐山市は中国で始めて石炭採掘を行い、蒸気機関車を生産(1881年)、最初にセメントを生産(1889年)、転炉製鋼を開始するなど中国近代産業の発祥の地である」と100年の歴史や華南、華東に続く渤海経済圏としての発展性、生活の安定性を強調した。 天山山脈のもと石炭、石油,鉄鉱石など天然資源(49種)に恵まれ、北京、天津へ30分で高速鉄道が繋がる。高速道路は北京空港まで90分、天津空港まで60分、唐山港まで50分の距離。昨年、投資環境のよい10都市のひとつとして国の評価を受けた。 産業開発区では東北アジアの物流センター、鉄鋼、化学、造船など装備製造業などの基地を建設する曽妃甸新区(唐山市から18キロ)がある。渤海湾に面し、水深36メートルの岸壁に25万トン級の鉄鉱石埠頭2バースが建設された。40万トン級2バースを増設中。30万トン級原油埠頭も完成している。LPG用、石炭用、コンテナ用の大埠頭も建設されている。 同新区(総計4,500億元を投入)の面積は33平方キロ。すでに出力460万kwの火力発電所が完成したほか、今年3月に首都京唐鋼鉄が年産970万トン(08年完成、第2期1,500—2,000万トン)の製鉄所の建設に着手した。 さらに中国石油・中国石油化工による1,000万トン級石油精製、エチレン年産100万トンの設備や原油1,500万トン、LNG1,200万トンの輸入・備蓄基地が予定されている。造船所などの重機・重工業基地建設の計画もある。 市としては科学発展のモデル地区を建設、資源指導型から沿海開放型経済への転換を図る方針。同新区のほか市街地に隣接している高新技術産業園区(企業数637社、香港、韓国、英国、米国、カナダ、オランダ、日系=23社など64社、業種は自動車部品、溶接切断、知能計測器、新材料、医薬バイオ、エネルギー・環境機器など)。 そして京唐港に面した石炭化学、鋼材、電力、物流の海港経済開発区(企業数381社)、天津市よりの南堡経済技術開発区(企業数23社,塩田製塩、化学、金属精錬、機械電気、陶磁器、皮革加工など)がある。市の面積は1万3、472平方キロ、人口715万人。一人当たりGDP2,362ドル、大学9校。エビ、トウモロコシ、リンゴ、クリ、桃、大豆などが採れる。 問い合わせは唐山市日本事務所(TEL:06-6344-3225、FAX:06-6344-3224) |