| 2007年04月09日 |
| PPのアジア相場が下降 |
| PEはかろうじて前月並み |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋の調べによると、極東ならびに東南アジア地域におけるPPの4月の引渡し価格が下降線をたどり始めた。 直近のCFR価格は、中国向けがトン当たり1,200〜1,230ドルで、3月の平均を同40〜50ドル下回っている。東南アジア地域の価格は同1,240〜1,260ドルで、3月比は20〜30ドル安となっている。 中国向けの下降幅が特に大きいのは、昨年末に米国で船積みされた大量のPPが3月中に相次いで各地の港に到着して需給バランスが一気に緩んだためと見られている。現在もかなりの量が保税倉庫で眠ったままの状態にあると伝えられる。 一方、ポリエチレンの場合は、多くがかろうじて前月と同じレベルにとどまっている。最大消費国の中国のユーザーやトレーダーは引き下げを強く求めており、このためHP-LDPEについては3月比20ドル安で契約するディストリビューターも現れているが、HDPEとL-LDPEではサプライヤー側が値下げ要求を何とか押し戻している。 直近のCFR価格はHP-LDPEが1,300〜1,330ドル、HDPEが1,250〜1,270ドル、L-LDPEが1,270〜1,290ドルとなっている。 |